電子部品、精密部品だけじゃない Ⅳ

この度、国立西洋美術館様より絵画検証への参加機会を頂きましたので、その様子をお届け致します。

観察、撮影させて頂いた絵画は西洋美術館様所蔵のルカス・クラーナハ(父)作≪ゲッセマネの祈り≫(1518年頃)、≪ホロフェルネスの首を持つユディト≫(1530年頃)、アドリアーン・イーゼンブラント(に帰属)≪玉座の聖母子≫(16 世紀頃)の3作になります。X線透過撮影など様々な検証をされている中で、デジタルマイクロスコープで作品全面の拡大観察において協力させていただきました。

Landscape Of Inspection

この度の絵画検証参加に向け、絵画を置ける大きなXY ステージと画像連結が可能な移動量の大きいXYZ 電動モータ含むスタンドフレームを急遽製作しました。

  • 多くの研究員の方々に映像を見ていただきました。

  • 研究員の方に絵画を設置してもらい、弊社スタッフが撮影をしている様子です。

Capture pictures

≪ゲッセマネの祈り≫は作品寸540×320mm で、
低倍率でも解像度の高い大口径テレセントリック電動ズームレンズを使用して全体を撮影しました。

マウスを絵にのせてみよう

天使の顔部分では、肌色の下に黒い下描きの線があることが観察できました。

髪の毛が細い線で表現されている様子や、顔部分における筆運びがよく分かりました。

植物も細部まで描かれていることが分かりました。

作者のサインも10倍で鮮明に観察できました。

天使の顔部分では、肌色の下に黒い下描きの線があることが観察できました。

髪の毛が細い線で表現されている様子や、顔部分における筆運びがよく分かりました。

植物も細部まで描かれていることが分かりました。

作者のサインも10倍で鮮明に観察できました。

≪ホロフェルネスの首を持つユディト≫は作品寸372×250mm で、こちらも全面を撮影しました。
黒色の粒子が非常に小さく、粒子の更なる高倍率観察での検証が必要と判明しました。
ハイロックスのデジタルマイクロスコープは人の目が拡大観察しているかのように
再現性の高い映像を映し出し、微妙な色味の違いを捉えます。

マウスを絵にのせてみよう

目の部分では、瞳孔、虹彩などが、黒と白の絵具で簡潔に表現されていることが分かりました。

唇部分のみを画像連結で広範囲で撮影しました。

髪の幅を2D 計測しています。観察しながら、長さ・角度・面積など測れます。

絵画表面凹凸を3D 計測しました。

目の部分では、瞳孔、虹彩などが、黒と白の絵具で簡潔に表現されていることが分かりました。

唇部分のみを画像連結で広範囲で撮影しました。

髪の幅を2D 計測しています。観察しながら、長さ・角度・面積など測れます。

絵画表面凹凸を3D 計測しました。

≪玉座の聖母子≫は作品寸350×351mmで、全面を撮影しました。

マウスを絵にのせてみよう

亀裂と補彩により、オリジナルの表情とは異なって見えている可能性があることが分かりました。

赤いドレスの重なり部分では、厚く絵具を塗ることで影を表現していることが確認できました。

亀裂部分の観察により、青い衣の下に白色の層があることが分かりました。

亀裂と補彩により、オリジナルの表情とは異なって見えている可能性があることが分かりました。

赤いドレスの重なり部分では、厚く絵具を塗ることで影を表現していることが確認できました。

亀裂部分の観察により、青い衣の下に白色の層があることが分かりました。

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