電子部品、精密部品だけじゃない Ⅱ

デジタルマイクロスコープで絵画を観る

ハイロックスデジタルマイクロスコープだから実現する
「 観察調査 」

LED照明で作品への影響を軽減

ハイロックスのデジタルマイクロスコープの光源は




高い演色性(色温度5700K)を備えたLEDランプを採用し、




熱戦、紫外線も少なく、対象物への影響を軽減。
従来のランプに比べ消費電力も少なく、30,000時間の
長寿命

柔軟な観察システム

額に入れた状態の絵画や彫刻などステージに載せることが




出来ない対象物を観察可能なフレキシブルスタンドや、




大きい対象物に対応する特注大型ステージなど、




レンズ・アダプタ・スタンドのカスタマイズに柔軟対応。

調査分析

デジタルマイクロスコープだけでなく、以下の様々な機器、方法で調査を実施致しました。

デジタルマイクロスコープ
~撮影画像~

この作品が刷られている和紙は楮(こうぞ)を用いた最上等の紙で高級書物用に当時流通していた紙に類似している。

有彩色層は木版および手彩色により制作され、糊を含むと想定される。

背景には雲母が使用されている。雲母層は厚く筆で塗られたと想定される

女性の下衿にも雲母(紅雲母)が使用されている

粒子状の青色が観察された

この作品が刷られている和紙は最上等の楮紙であり、こうした紙を用いることができる写楽の身分はかなり高い位置であったと考えられる。雲母による銀灰色を背景に、艶やかな女性が表現されている本作には、襦袢の衿に紅雲母刷りが施され、緑色の着物には粒子状の青色が含まれているなど、女性衣の華やかさを表現するための工夫がなされている。今後、多くの日本画や浮世絵に科学的調査が行われ、技法や材料の理解が進むことが期待される。

  • 東京文化財研究所
  • 国宝高松塚古墳壁画修理施設
  • ㈱絵画保存研究所
  • 国立民族学博物館
  • その他欧州美術館にも多数実績有り