電子部品、精密部品だけじゃない
デジタルマイクロスコープで絵画を観る
HIROX EUROPEは先日オランダにあるマウリッツハイス美術館が所蔵する『真珠の耳飾りの少女』の検査プロジェクトに参加致しましたので、その様子を紹介いたします。本プロジェクトは「フェルメールがこの作品をどうやって描いたのか、どんな画材を使用したのか」を解明すべく、蛍光X線や光波コヒーレンス断層映像法、デジタルマイクロスコープといった最新技術を使用した2週間に及ぶ科学的検証プロジェクトになり、オランダの美術館で多数実績のある弊社にお声掛け頂き参加させて頂く経緯となりました。
『真珠の耳飾りの少女』は1660年代に制作されたオランダの画家ヨハネス・フェルメールの代表作です。現在取引きされるなら100億円とも150億円とも言われております!!!

モニタに拡大画像を映し出し、指示をうけている様子です
営業スタッフ
Emilienさん
Landscape of inspection
手前が大型電動3軸電動スタンドに『真珠の耳飾りの少女』を置いて
上からレンズとカメラで観察しています
大型かつ精密な3軸電動制御により
絵画のような大きい対象物も全体を隈なく観察できます
Copyright: Mauritshuis « Girl with the pearl Earring - Johannes Vermeer »

美術館来場者に検証作業を観賞してもらおうと
美術館内にガラス張りスペースを作り
その中で検証作業を行いました
技術スタッフ
Vincentさん
ハイロックスのデジタルマイクロスコープはLED照明だから
熱をもちにくく、長時間観察しても絵画に負担をかけません
Copyright: Mauritshuis « Girl with the pearl Earring - Johannes Vermeer »
Capture Pictures
この写真は1枚の写真のように見えますが、9100枚の超高解像度画像を貼り合わせて、1枚の画像にしています。光学メーカーならではのレンズで、1つ1つの画像はインクのひび割れまでリアルに鮮明に映して出しています。左目の一部の画像は3D計測機能で、インクの厚みを計測しています。




左目の一部

3D計測機能で左目一部のインク厚みを計測

イヤリングの一部

唇の一部
Movie
機材設置風景
検証風景
過去の美術館実績一覧
- アムステルダム国立美術館(オランダ・アムステルダム)
- ルーヴル美術館(フランス・パリ)
- ゴッホ美術館(オランダ・アムステルダム)
- エルミタージュ美術館(ロシア・サンクトペテルブルグ)
- その他欧州美術館にも多数実績有り