用語集

ハイロックス製品用語

  • ロータリヘッド

    斜め25°~55°の角度から1点を中心に全周囲360°方向から観察することで、立体動画観察が可能となるアダプタです。手のひらにサンプルを載せて、様々な角度から見ているような感覚で、基板のはんだ状態、成形物のバリ、破断面など形状の観察に効果的です。

  • テレセントリックレンズ

    レンズ光軸に対し主光線が平行になるレンズになり、焦点の手前と奥で画像の歪みが生じず、像の大きさが変わらない特性があります。ハイロックスのテレセントリックズームレンズは10倍から使用でき、広い視野を確保した低倍率時も鮮明な観察と高精度計測が可能なレンズです。

  • レボズームレンズ

    1本のズームレンズ鏡筒に対物レンズが3本ついたハイロックス独自のレボルバー式レンズです。観察倍率域が20~2500倍、20~5000倍の2種類用意しており、暗視野照明、明視野照明、混合照明と様々な対象物に最適な照明を微調整できる機構を有した万能レンズです。

  • Cマウントレンズ

    光学機器で広く使われているCマウント規格(内径25.4mm、ピッチ0.794mm、フランジバック17.526mm)のCCDカメラ、CMOSカメラに装着可能なスクリューマウントレンズです。ハイスピードカメラと接続してスローモーションで拡大観察したり、小型カメラと接続して装置組み込みする際に有効なレンズです。

  • 拡散照明

    指向性の強い照明を乱反射させることで、対象物全体に光を均一に照射すること。それによって、明るすぎる箇所は明るさを抑え、暗い箇所は明かるくなります。ハレーションが起きやすい、はんだや金属品などの観察シーンに有効です。

  • 可変照明

    対象物に対し上方向から照射する落射照明から対象物表面の凹凸が強調される真横からの照明まで照明角度を任意に調整できる照明のこと。表面の凹凸を強調したい観察シーンや繊維・粒子の他、反射の強い対象物にも有効です。

  • 同軸落射照明(明視野照明)

    照明を対象物表面に垂直な方向から照射し、正反射させる照明のことです。ICチップ、フラットな金属表面、鏡面、透明なガラスやフィルムなどフラットな対象物表面の観察に有効です。また、金属組織の観察も可能です。

  • 偏光照明

    2枚の偏光板(ポラライザーとアナライザー)で、光の特定の波長のみを通過させることで、対象物そのものの偏光特性を観察できます。偏光特性のある対象物(鉱物、金属組織、生でんぷん、セラミック複合材)、肌のシミの観察シーンに有効です。

  • 画像連結

    XY方向に視野を貼り合わせて、高解像度広視野な画像を作成するアプリケーションです。ハイロックスのデジタルマイクロスコープでは、電動XYステージが自動で移動しながら貼り合わせを行います。さらに深度合成との組合せもできるので、広視野3Dイメージ作成も対応可能です。

  • 粗さ計測

    金属材料を加工して機械部品を製作するとき、表面には大きなうねりと細かい凹凸があり、細かい凹凸のこと。手で触った際に、ツルツル、ザラザラと感じるものを数値化したもの。ハイロックスの3D計測機能では、非接触非破壊で、Ra・Rzなどの粗さの数値化が可能です。

  • 2値化

    デジタルカメラ、コンピュータの画像などにおける濃淡の変化度合いを階調と言い、輝度やRGB値にしきい値を設定して、対象物画像の階調を白と黒の2色のみに変換する画像処理のことです。ハイロックスのアプリケーションには2値化を利用したオートカウント機能が標準搭載しています。

  • Excel転送

    撮影画像、計測した画像や計測結果リスト、撮影情報をExcelに出力する機能です。フォーマットが複数から選択できるので、ユーザーのレポート作成をサポートし、ユーザーごとにフォーマットを作成することも可能です。3D計測時は3D画像や計測結果リスト、プロファイルグラフが出力できます。

  • コンタミ検査

    部品の洗浄検査、IC基板上の異物検査、ろ過フィルタの残留物検査など、製造プロセスで意図せず混入した異物(コンタミネーション)の検査のこと。製品の品質や信頼性に重大な影響を及ぼすことから、近年重要度が高まっています。ハイロックスのコンタミ検査ソフトでは、ISO160232、VDA19.1規格、NAS等級に準拠したレポート作成も可能です。

  • 校正

    計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業のこと。デジタルマイクロスコープの校正では、レンズの各倍率毎にガラススケールのメモリを映し出し、メモリ間の数値を登録します。ガラススケールに校正証明書を発行することが可能です。

  • ホワイトバランス

    デジタルカメラやビデオカメラが搭載する色調補正の機能で、光源によって異なる分光特性での白色を的確な白さに映せるよう色調を補正すること。ハイロックスではワンクリックで自動調整するオートと、ユーザーがRGB値を調整するマニュアルの2方式に対応します。

  • HDR

    High Dynamic Rangeの略語で、ハレーションにより白く飛んでしまった箇所や光がうまく当たらず黑つぶれしている箇所を複数の画像情報から最適な露出に調整し、より自然でリアルなダイナミックレンジの広い描写が可能になります。ハイロックスのライブHDRはリアルタイムでカメラでハード処理され常に最適な明るさで対象物を観察することができます。

  • 最適化

    ライブ映像を自動的に認識し、コントラスト、彩度、明るさ、エッジなど設定情報を最適値に調整する機能です。観察するポイントを移動した際、観察する対象物を変えた時でも、ワンクリックで鮮明な映像で観察・撮影することが可能になるハイロックス独自の機能です。

  • 明るさ補正

    ライブ映像の暗いエリア、明るいエリアを均一の明るさに補正する機能です。ハイロックスの明るさ補正はライブ映像に対して、リアルタイムで処理し、かつ明るさのムラを除去することができ、2値化処理が簡単に行うことが可能です。

  • 撮影設定再現機能

    保存した画像から撮影時のカメラ設定やレンズ倍率をワンクリックで読み出し、簡単に再現する機能です。過去に撮影した対象物と同系統の対象物を撮影する際、カメラ設定の調整の手間なく簡単に、かつ誰でも同じ撮影条件で観察が可能になるハイロックス独自の機能です。

  • ガイドマップ機能

    表示中の画像をマップとして取り込む機能です。電動XYステージと組み合わせることでXYステージと画像の位置情報が連動し、高倍率で視野が狭くなった際に観察ポイントがmap上で把握でき、map上のクリックしたポイントへXYステージが移動することが可能なハイロックス独自の機能です。

  • ライブフォーカス

    画面内のピントが異なる箇所を合成し、全てにピントが合った画像を瞬時に作成する機能です。激しい凹凸のある対象物表面でも、ライブフォーカスボタンをクリック、若しくは画面上をダブルクリックするだけで、全てにピントが合った画像で観察・撮影が出来ます。

  • オートフォーカス

    ライブフォーカスが面でピントを合わせて深度合成画像を作成するのに対し、画面の中心点、もしくはクリックした位置などの点でピントを自動で合わせる機能です。観察したい、ピントを合わせたい場所を常にフォーカスすることができます。

  • リモート観察

    Teams、TeamViewerなど、オンラインツールを利用して、遠隔地の相手と画像共有する観察のこと。ハイロックスのデジタルマイクロスコープでは観察映像を観る・共有だけでなく、メニュー上から電動レンズ、電動スタンドを操作できるので、デジタルマイクロスコープの前にオペレーターがいなくても・遠隔地からも、倍率を変え、ステージを移動させ、観察・計測・記録が可能です。

照明の種類

  • 落射照明

    レンズ側から対象物に照明を照射する照明方式です。光を透過しない対象物(電子基板、金属断面サンプル、金属・樹脂成形品、厚みのあるモノ)の観察に対して、有効です。

  • 透過照明

    レンズの反対側から対象物に照明を照射する照明方式です。光を透過する対象物(液中粒子、透明フィルム内の気泡・異物)の観察や、対象物の形状輪郭を観察する際(投影機のような使い方)に有効です。

顕微鏡の種類

  • デジタルマイクロスコープ

    CMOSカメラ、レンズ、スタンドを組み合わせた拡大観察システムです。モニタで拡大観察画像を観察することから、複数人で観察できます。また、作動距離が長い点やハンディ観察など汎用性が高い観察ができます。

  • レーザー顕微鏡

    レーザー光を対象物に照射し、その反射した光を検出することで観察する顕微鏡です。可視光線よりも波長の短いレーザー光を使うことで、より優れた分解能で観察することができます。一般的に取得する画像は白黒になります。

  • 電子顕微鏡

    電子線で対象物をスキャニングし、観察する顕微鏡です。電子線の持つ波長は可視光線の波長と比べ短いので、非常に高い分解能を有し、原子レベルの観察も可能です。観察時に前処理工程や真空引きの工程が必要です。また一般的に取得する画像は白黒になります。

  • 光学顕微鏡

    可視光線を利用した顕微鏡です。開発されてから400年以上経過しており、顕微鏡の中では一番歴史が古く、実体顕微鏡、生物顕微鏡、金属顕微鏡、偏光顕微鏡、位相差顕微鏡など、用途に応じた様々な種類の顕微鏡が存在します。

  • 正立顕微鏡

    レンズが対象物の上にあるタイプで、医療、生物、工業など様々な分野で現在最も多く使われている顕微鏡です。ハイロックスのデジタルマイクロスコープシステムのスタンドラインナップも正立顕微鏡に分類されます。

  • 倒立顕微鏡

    レンズが対象物の下にあるタイプで、対象物を下側から観察する構造の顕微鏡になります。医学・生物分野ではシャーレを下から観察する際に、工業分野では金属研磨面を簡単に水平出しをして観察する際に活用されています。ハイロックスでも倒立顕微鏡システムを製作する特注品実績が多数あります。

  • 実体顕微鏡

    被写体をそのままの状態で2~30倍程度の低倍率で観察する用途が多い顕微鏡です。顕微鏡観察を行いながら作業する場合などにも使われるので、作動距離が長いタイプが多いです。ハイロックスのデジタルマイクロスコープシステムではマクロズームレンズが実体顕微鏡に相当する観察が行えます。

  • 金属顕微鏡

    金属のフラットな表面や研磨面にある金属組織をみたり、電子部品などの不透明な試料を観察するのに適した顕微鏡で、同軸落射照明で観察する光学顕微鏡の種類です。

  • 生物顕微鏡

    生体組織の薄切切片や細胞、細菌など光を透過する物体を観察するのに適した顕微鏡です。レンズの反対側から対象物に照明を照射して観察する透過照明方式のタイプが多いです。

  • 微分干渉顕微鏡

    光源から得られる偏光を二つに分割し、対象物内の屈折率差や経路長に応じて生ずる2偏光間の位相差をコントラストに変えて観察する顕微鏡で、位相差顕微鏡と同様に、染色せずに、生きたままの細胞を観察できます。

  • 位相差顕微鏡

    無色透明な対象物(細胞、細胞膜、微生物)の厚さの違いによって透過光に生ずる位相差を、位相差版というフィルターを使ってコントラストに変換して観察する顕微鏡です。染色せずに、生きたままの細胞を観察できます。

一般用語

  • 作動距離

    レンズ(対物レンズ付きの場合は対物レンズ)先端から対象物のピントが合っている箇所までの距離のことです。ハイロックスのデジタルマイクロスコープでは、高倍率でありながら作動距離を長く確保することができる特長があります。

  • 被写界深度

    ピントが合って観える対象物側の距離の範囲のことです。デジタルマイクロスコープは被写界深度が深い設計のレンズを使用しており、1視野でより多くの情報を取得できます。レンズ倍率が高くなるほど被写界深度は浅くなり、レンズ倍率が低くなるほど、被写界深度は深くなります。ハイロックスではライブフォーカス機能を使って、全面にピントがあった観察が可能です。

  • ハレーション

    対象物の強い光が反射した部分が映像信号が飽和する(白くぼやける)現象のこと。金属や樹脂等の観察時に発生しやすい現象です。ハイロックスのデジタルマイクロスコープではライブHDR機能や光学アダプタで、ハレーションをリアルタイムで除去します。

  • モアレ

    干渉縞ともいい、規則正しい繰り返しの模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期ずれにより視覚的に発生する現象のこと。デジタルマイクロスコープのカメラでは、画像が縦横に規則的に配列されているため、画素ピッチの1/2を超えるピッチの明暗模様を撮影すると発生します。

  • 分解能

    顕微鏡では、見分けられる2点間の最小距離または視角のことで、光の波長、対物レンズの開口数、対象物と対物レンズの間の媒質屈折率、物体から対物レンズに入射する光線の光軸との角度によって表されます。デジタルマイクロスコープで表示される分解能は視野を視野方向のカメラ画素数で割ったものを分解能と言います。

  • 解像度

    解像度(画面解像度)とは、コンピューター等のディスプレイに表示される総画素数のことです。ハイロックスのデジタルマイクロスコープでは4K(3840×2160)、Full HD(1920×1080)ディスプレイに対応しています。

  • 画素数

    イメージセンサ(撮像素子)に並んだ、光をデジタル信号に変える画素の数です。一般的にはその数が多いほど解像度が増し微細な描写が出来るが、画素数が多いほど単純に”画質が良い”とは言い切れません。同じ画素数のイメージセンサであるなら、ひとつひとつのセンサのサイズが大きいほうが高画質を得やすいです。

  • フレームレート

    動画において、通常1秒あたりの数値で表し、fps(frames per second)という単位で表します。通常の映画は24fpsと言われています。

  • BMP

    BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)は画像形式のひとつです。Windowsの標準画像形式で、一般的に圧縮を行わず高画質ですがファイルサイズは大きくなります。

  • TIFF

    TIFF(Tagged Image File Format)は画像形式のひとつです。一般的に高画質ですがファイルサイズは大きくなります。

  • JPEG

    JPEG(Joint Photographic Experts Group)は画像形式のひとつです。一般的に非可逆圧縮(元に戻せない圧縮)画像で、EXIF情報(レンズ情報や撮影時の設定)も保存できます。保存したEXIF情報から撮影条件を再現できます。

  • WMV

    WMV(Windows Media Video)は動画形式のひとつです。Microsoft Windowsは標準で対応しており、高い圧縮率と画質を兼ね備えています。

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